| 無肥料の稲作「空気が与える自然の恵み」 |
灌漑による水からの養分補給・・・
しかしながら、水からの養分補給は、限られた量となります。また灌漑によって土壌構造が変化し、リンが作物に吸収されやすくなったとしても、作物が最も消費し必要とする養分に窒素があります。
肥料を使わない稲作を考えた場合、灌漑水以外から、
どのようにして窒素を補給していくかが課題
となります。この課題解決のヒントとして「空気」があります。空気には多量の窒素が存在しているのです。
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| ■ 植物が取り込む「空気からの窒素」 |
空気中から窒素を取り込み養分にしている植物があります。その代表がダイズなどのマメ科の植物です。
こういった植物の根茎には空気中から窒素を固定する根粒菌が共生し
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| ダイズの発芽 |
、マメ科植物はそれにより窒素を吸収しているわけです。
最近では水田のダイズ転作も拡大し、その転作後に稲作を行うと、土壌の窒素成分が強く稲の成長が旺盛となり、倒伏のリスクが高まることは良く知られた現象です。
このため、このようなダイズ転作後の水田では無肥料による稲作を行う農家も多く、それであっても稲が倒伏する場合が多いわけですから、それだけ豆科植物と共生する根粒菌の窒素固定能力は大きいわけです。
この窒素固定機能はマメ科の根粒菌以外にも、水田に繁殖する一部の植物性プランクトンも持っています。そしてこのプランクトンと共生する「アカウキクサ」を水田に増殖させ、それにより土壌に窒素を補給する水稲栽培を実施している事例もあります。
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| ウキクサの覆った田んぼ、写真のウキクサには窒素固定能力はない |
さて、私達の田んぼですが、基本的にダイズの転作は行っていませんでした。
そして水田を観察すると幾種類かの浮き草を見つけることはできますが、「アカウキクサ」は見あたりません。
ダイズ転作を行ったり、あるいは「アカウキクサ」を移入すれば、空気から土壌に窒素を取り込む「無肥料栽培」も行えるのでしょうが、私達の考える自然栽培「田力」稲作とは、
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| 何も足さない、何も引かない、 |
| 頼りとするのは田んぼの力のみ! |
を信条としています。
ゆえに「地産池消」ならぬ、「田産田消」稲作を理想とし、そこにある田んぼの力をどのように引き出していくかが、知恵の出しどころとなるわけです。
そこで、もう少し田んぼの世界を観察してみます。すると農薬を使わない稲作の結果として、水田の中には多種多様な生物が涵養されていることに気が付くのです。 これが、 |
「田んぼの力を引き出す」
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| のヒントになります。 |