自然と歩む稲作「人も生き物」


 以上、水と土を舞台に低生生物のイトミミズから大空を舞う鳥まで生き物の話をしてきました。しかし、生き物と言うと・・・


人間だって生き物です。


 人間だけを特別視するわけにはいきません。今度は人間と自然栽培稲作との関わりです。


 平成15年の2月頃のことです。
 栗原市志波姫の農家、菅原氏が始めて冬期湛水水田を始めました。それは周囲の農家に理解されるわけでもなく、たった一人の孤独な作業だったそうです。


 そして雪の積もる水路を除雪し、ようやく冬の田んぼをに水を灌漑することができました。そして数日後、田んぼにはたくさんの白鳥が舞い降りてきたのです。
 白鳥の羽ばたきはとても迫力があり、その音は大きく水面に反響します。


「近所迷惑かな?」


 そう思って、ドキマギしていると、そこに小さな女の子を連れた老婆がやってきました。


 「うるさくないですか?」  菅原氏が、そう訊ねると


「孫がね~、喜んじゃってね~」


 老婆は微笑みで、そう返してくれました。

凍った水田に子供達が集まる

 春になり、白鳥は北の空に還っていきました。再び一人の稲作が始まるのかと思っていたら、今度は「人間」が田んぼに集まってきたのです。


 「無農薬の水田は珍しくてね。いろいろ生き物を調査させてもらいたいのです。」


 最初は、学術関係者の「人間」が集まってきました。その次に環境活動に取り組むNPO関係者の「人間」達が集まり、イトミミズを観察し、カエルの卵を観察していきます。生き物が集い「命を育む」自然稲作の田んぼは、人間を引きつける力もあったのです。


 現在、私達はインターネットのホームページを通じながら、「まだ見ぬ人達」に私達の田んぼを伝え、そして米販売を通じながら


「米を食べる人」が思いを寄せる田んぼについて、


考えていきたいと思っています。


多様な農法


 私達は、農薬も化学肥料、そして有機肥料さえ用いない稲作を追求しています。ただし断っておきますが私達は既存の稲作を否定するつもりはありません。


 現在一般的に使用されている農薬は、かつての物に比較して分解が早くなっていますし、それほど環境には負荷を与えていないようです。このあたり、農薬メーカーさんも、いろいろ技術開発していますし、それを使用する大部分の農家さんも


「できうるならば・・・自然に影響を与えない程度に」


といった気持ちで稲作に取り組んでいるわけです。それでもなお、農薬を使わざる得ないのは、日本の農家として経済的にやむにやまれぬ事情があることを述べておきます。


 田んぼの中に様々な生き物が生息するのと同じように、世の中には様々な稲作があるのが自然なのだろうと、そう考えています。


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